日本赤十字社 秋田県支部
災害救護活動
赤十字奉仕団
看護師養成
赤十字講習
国際活動
医療事業
血液事業
青少年赤十字
乳児院の運営
社員増強運動
赤十字講習…皆様に健康で安全な生活を送っていただくために、日本赤十字社では秋田県内各地で講習会を実施しています。
講習の種類と内容受講の条件と資格
赤十字講習開催予定表
超神ネイガーによるAED実演
法人の皆様へ
 平成21年度日赤第1ブロック支部合同災害救護訓練報告



秋田赤十字病院総務課    水 澤 彰 人




出発

バイク奉仕団

情報伝達訓練


トリアージ

本社畑次長説明

情報収集訓練

災害時診察(その1)

災害時診察(その2)

災害時診察(その3)

こころのケア訓練
台風情報

閉会式

秋田班
 今般、表題訓練に参加しましたので、以下により報告します。
1 期日‥平成21年10月7日(水)〜9日(金)
2 会場‥山形県天童市スポーツセンター他
3 日的
 日本赤十字社第一ブロック各支部及び新潟県支部(開催地隣接県)並びに山形県内赤十字医療救護班、防災ボランティア、赤十字奉仕団及び防災関係機関の協力を得ながら、災害時における広域的な活動の強化を図る。
4 訓練想定
 10月7日、山形県盆地断層帯を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生し、県内内陸地域を中心に甚大な被害が発生した。
5 秋田県支部救護班
 (日赤支部)
 事務局長、事業推進課長、事業推進係長、総務課主事
 防災ボランティアリーダー
 (秋田赤十字病院)
 丸屋淳脳神経外科副部長(班長)、護課師長、看護係長
 看護師、薬剤師、総務係長、画像情報係長

(1) 出発
 今回は、サプライズが2点あった。ひとつは、シナリオ上の出発の設定(〇時発)をしないで、山形県支部から秋田県支部に要請、秋田県支部が病院に救護班の待機の連絡、そして出動命令という段取りであった。また、支部が要請を受ける段階から「山形テレビ」が密着取材をするということを2日前に知らされた。ご承知の方もいらっしゃると思いますが、山形には「日赤病院」がなく、秋田に白羽の矢がたったのは光栄と申し上げておきます。(テレビ慣れしていないので、班長を筆頭に一同顔の筋肉がピクピクでした。)とっても硬いスタートであった。
 私は、今回の第1ブロック訓練の参加が実は6回目で、おそらく職員の中でも多い方だと思うが、いつものシナリオ通りに、「ここはこうして・・・」、などという気持ちがいっぺんに吹き飛び、周りからの情報に耳をそばだてての出発でした。こういう緊張感を持てたという点をみても、効果的だったのではないかと思いました。

(2) 山形県に入る
 山形県支部から行先変更の連絡が入る。当初の目的地である天童から東根の「救護センター(仮称)」への指示であった。「道の駅むらやま」に待機していたバイク奉仕団の先導で救護センターに到着しました。ここで出迎えてくださったのが、現地の奉仕団の皆さんでした。
 参加のたびに感ずるのですが、かっぽう着姿で一所懸命炊き出ししたおにぎり(とれたての新米「はえぬき」)、そして今回は山形名物「芋煮」つきでした。取材協力で到着が遅れ、お腹ペコペコの救護班、奉仕団のおばちゃんたち(不適切な表現は失礼します)が女神に見えました。本当に感謝申し上げます。

(3) 救護センターでの訓練開始
 台風18号が北上し、当地も直撃コースの不安の中、1日目の訓練プログラムが始まりました。まず、始めに班単位での情報伝達訓練です。慣れない無線機、無線独特の言葉づかいの取り扱いに戸惑いながらも、インストラクターの指導のもと、班員は必死になって情報を伝達します。
 次にトリアージタッグの記入・基本を受講後ボランティアさんが被災者役となって、体育館各所に横たわっている方々のトリアージです。班員が二手に分かれて、「ひとりひとり」タッグをつけていきます。
 1回目の訓練が終わって、インストラクターから一言。「まず始めに、『日赤救護班です、歩ける方は私といっしょにいらしてください。』と呼びかけよう。」そうなんです、大事な指導でした。その一言があれば、いちいち回らずとも約1/3の方々をタッグの「緑」患者としてトリアージできるのですね。こういう指導は本当にありがたいし、大事なことだと感じました。さすがプロの救護員です。

(4) 初日終了
 緊張の初日が終わりました。主催者側から注意事項の伝達、秋田班単独でミーティングを行った後、宿に向かいました。あとの楽しみは?もちろん夕食しかありません。宿にて装備をほどき着替えた後、全員で夕食会場(もちろん反省の場でもあります)に向かいました。この人数で会場は?これも救護班の心得です。現地にて美味しい山形牛をリーズナブルなお値段で提供してくれるお店を発見しまして(これも情報伝達訓練のお陰か?)、一同大いに初日の反省をした次第です。

(5) 2日目午前
 参加者全員がスポーツセンターに集結後、まず、本社救護・福祉部畑次長の講義「日本赤十字社救護班とDMATとの協働について」から始まりました。その後、日本DMATの活動状況、地元山形県立中央病院の森野救命救急センター部長から一日目の総括がありました。
 このあと、各職種に分かれて、医師・看護師は「災害時における患者観察、診療」、主事は情報収集・伝達・活動記録実習と各々別会場で訓練を受けました。
 おりしも、台風がいよいよ迫ってきまして、東海では人的・物的被害、首都圏では交通機関への影響のニュースが刻一刻と入ります。ところが天童は幸いなことにまだまだ穏やかでした。インストラクターの中には東京に帰れなくなった方、また、各支部に対応のため戻ることになった職員も数名いらっしゃいました。本部からは、場合によっては訓練を打ち切り、各支部に帰還もありうるとの連絡も入りました。こちらの不安がつのるうちに、台風が東へ東へ、海上へと去ってくれたことにホッとしておりました。
 2日目も奉仕団のみなさんがお昼を用意してくださいました。とっても美味しい、大きなおにぎりと、お約束の「芋煮」です。(余談ですが、同じ芋煮でも山形の内陸は醤油ベースに牛肉、庄内は味噌ベースで豚肉を使用するそうです。(情報収集))

(6) 2日目午後
 午後のメインディッシュは、「こころのケア訓練」でした。お隣の看護大学斎藤准教授の指導でみっちり心のケアのノウハウを教えていただきました。内容がいささか高度です。ロールプレイで私の組んだ相手が新庄病院の救急部長で、訓練の合間の雑談が「インフルエンザ大変ですね。」のため息でした。
 その後武蔵野日赤救命救急センターの勝見副部長が「日赤DMAT研修について」(日本DMAT、日赤DMATよく見ないと同じにとらえてしまいます)、石巻日赤石井医師(外科)から昨年の「岩手・宮城内陸地震での初動救護活動について」でした。
 石井先生のお話は面白かったです。といいますのも、昨年、その二日後に秋田も現地に入っており、なぜあの場所にdERUが設置された、とか日本DMATの「仕切り」には驚いたとか、本当に災害の現場での実際の話を聴くことができ、大変実のある内容でした。言葉で足りない部分もありますが、皆さん、DMATとは何ぞや?インターネットで調べてみてください。これからの災害救護の現場ではDMATと日赤救護班の連携が不可欠です。
 閉会式のあいさつは、地元山形県支部の石山事務局長。秋田班のミーティング後、交流会に向かいました。その日の交流会は・・・。北海道から新潟まで1道7県の救護班員が揃いました。大変有意義な情報交換会であったことは言うまでもありません。こうした交流がいつか仕事で、次回の繋がりができてきますし、絆も深まります。大きな「身内」ですね。あんまり盛り上がって、紙面が足りません。

(7) 終りに
 災害は忘れた頃にやってきますし、日本の場合は毎年必ずどこかで発生します。その時のための「救護班」ですが、考えてみますと因果な商売です。ただ、避けられない災害の救護の現場で、被災者救助のために日頃から訓練を積んでおくことは日赤の使命であります。
 冒頭にも書きましたが、私は今回で6回目(本番は4回出動)、何となく訓練のための訓練という緊張感が薄れていたような気がします。今回の訓練で、いろいろ思い返すこと、反省も出てきました。そういう「ノウハウ」を後進に伝えていきたいと思います。
 秋田赤十字病院救護班の皆さん、お疲れ様でした。
 日本赤十字社秋田県支部の皆さん本当にお世話になりました。

※本報告は、秋田赤十字病院院内誌「秋田赤十字院報 杉の子」第388号(平成21年10月15日発行)から抜粋し、ホームページ掲載のために内容を変えない範囲で編集させていただいたものです。関係者の皆様、ありがとうございました。
line
  日本赤十字社秋田県支部
〒010-0922秋田県秋田市旭北栄町1番5号 秋田県社会福祉会館(地図)
TEL:018-864-2731FAX:018-864-6852E-mail:info@akita.jrc.or.jp
Copyright (c) 2007 日本赤十字社秋田県支部 All Rights Reserved.
日本赤十字社秋田県支部